TWO HOP PALE ALE
ツーホップペールエール
名古屋で生まれたツーホップペールエール (Meridian & Lorien)は、クラシックなアメリカンペールエールを現代的にアレンジした一杯です。アルコール度数5.5%のこのビールは、インディ・ホップ社のメリディアンホップとロリアンホップの力強い個性を、チオールを高めるカリフォルニアエール酵母の革新的な技術と融合させています。メイヤーレモン、メロン、ストロベリー、トロピカルフルーツの香りがほのかなダンクネスと調和し、スムースでミディアムボディの仕上がりです。その淡いイエローの色合いとわずかな霞み、そして爽やかな後味は、クラフトビール愛好家にとって特別な選択肢となることでしょう。

REFRESHING
LIGHT-BODIED
JUICY

味のプロファイル
メイヤーレモン
爽やかでジューシーなメイヤーレモンが、明るい柑橘の香りとほのかな甘みで、風味にバランスをもたらします。
メロン
ジューシーで芳醇なメロンが、繊細な甘みと爽やかな口当たりをビールの風味に添えます。
ほのかなダンク
ほのかに漂うダンクな香りが、土っぽく樹脂のようなニュアンスを加え、ホップの鮮やかなアロマを引き立てます。
ストロベリー
甘くフルーティーなストロベリーが、軽やかでジューシーなアクセントとなり、ビール全体の味わいに奥行きを加えます。
国際苦味単位
IBU
50
度数
ABV
5.5%
標準参照法
SRM
4.1
外観
Pale yellow with very slight haze
アロマ
Mayer Lemon, Dank, Tropical
口当たり
Medium Body, Smooth
モルトプロファイル
Pilsner Malt, Wheat Malt, Vienna Malt
ホップ
Original: Citra, Vic Secret
A to Z: Amarillo, Zappa
Meridian & Lorien: Lorien, Meridian
醸造方法
Thiol Boosting California Ale Yeast
醸造方法
Single Infusion, Single Dry Hop
原材料
Malt, Hops
TWO HOP PALE ALE
特徴
名古屋のTall Boys Brewingで醸造されるこのウエストコーストスタイルのペールエールは、ヘッドブルワー・コリンの初期の作品へのオマージュであり、彼の醸造哲学が進化を遂げた一本でもあります。醸造所のデビュー作として生まれたこのビールは、今ではよりシャープで明るくなり、経験に裏打ちされながらも、その原点を大切にしています。アルコール度数5.5%、IBU50。淡いイエローのヘッドに包まれた一杯は、クリスプで豊かな苦味が印象的。中心にあるのは、インディホップ社のメリディアンとロリアン。鮮やかな柑橘とパンチのある果実味をもつ2種のホップが選ばれました。グラスから立ち上るのは、マイヤーレモンやトロピカルなダンク香。その奥には、重なり合うフレーバーの層が待ち受けています。500ml缶と15L樽で通年販売。大阪から福岡まで、多くのバーや冷蔵庫で静かに愛され続けている、確かな存在感を放つ一本です。
どんな味なのか
2020年、醸造責任者コリンが情熱から生み出した最初の一杯。それが今、洗練された感性と新たなエネルギーをまとって帰ってきた。メリディアンは、甘いレモンやストロベリーキャンディのような華やかな香りを、ロリアンはメロンやフルーツパンチ、そしてほんのりハーブのスパイス感を添えている。チオールブーストのカリフォルニアエール酵母が南国のニュアンスを引き出し、フレーバーに奥行きを与える。ピルスナー、ウィーン、小麦麦芽のクリーンなモルトベースが土台を築き、シングルインフュージョンマッシュとドライホップ製法でホップのキャラクターが鮮やかに際立つ。その味わいは、重層的でありながら親しみやすく、クラシックなウエストコーストファンを満足させる力強さと、新世代のビールラバーを魅了する明るさを兼ね備えている。
楽しみ方
バランスが良く、それでいて個性あふれるこのペールエールは、フルーティーなサラダやカリッと揚げた料理、ジューシーなハンバーガーなど、幅広い料理と相性抜群。チューリップグラスやIPAグラス、シェーカーパイントグラスで楽しむことで、柑橘系のトップノートと滑らかなミドルの味わいが際立ちます。0〜5℃のフレッシュな状態で提供すれば、レモンゼストの明るさから、トロピカルでダンクな奥行きまで、豊かな風味の広がりを存分に味わえます。東京の賑やかなビアバーでタップから注がれても、静かな夜に家でひとり栓を開けても——その一杯に、トールボーイズ・ブルーイングの原点が詰まっています。

Two Hop Pale Aleは、まるで自分のために造られたかのようなビールだ。
メイヤーレモンとトロピカルフルーツのフレーバーが驚くほど鮮やかで、子供の頃の記憶が一気によみがえる。そして、ほのかに感じるストロベリーが苦味を優しく包み込んでくれるのがたまらない。
この一杯を飲むたびに、なぜ自分がクラフトビールを好きになったのかを思い出すんだ。
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@tallboysbrewing
パブでこのビールを楽しんでいる時も、家で缶を開けた時も、あなたの一杯をぜひ見せてください!
タップルームで注いだてのパイントでも、ウェブストアで買った缶ビールでもOK。
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#TallBoysBrewing をつけて投稿してください。
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アメリカン
ペールエールとは?
APAの基本
アメリカン・ペールエール(APA)は、大胆なホップの香味と、ほどよいモルトの甘みが絶妙に調和したスタイルで、飲みやすさと豊かな風味が共存しているのが特徴です。中でもアロマは大きな魅力のひとつで、カスケード、センテニアル、アマリロなどのホップが生み出す柑橘系やフローラルな香りが前面に現れます。これらのアロマは、ペールモルト由来のほんのりとした甘みと美しく調和し、味わいに奥行きを与えます。適度な炭酸がキレのある口当たりと爽快感を引き立て、白くきめ細かい泡が見た目にも心地よい印象を添えます。ドライホッピングや煮沸後期のホップ添加といった醸造技術により、苦味を抑えながらも香りとフレーバーをより際立たせることができます。また、モルトやホップのバランスを少し調整するだけで、トロピカルなAPAやモルトの風味が引き立つアンバースタイルなど、多彩なバリエーションが楽しめるのも魅力。多様なスタイルを追求する醸造家や、幅広い味を求める愛飲家の間で高く支持されています。
APAを選ぶ理由
アメリカンペールエール(APA)は、ビアスタイルの中でも独自のポジションにあり、IPAほど強烈ではなく、それでいてライトなラガーよりも風味豊かなバランスが楽しめるスタイルです。IPAに比べると、APAのIBU(国際苦味単位)は一般的に低く、30〜50程度が中心。一方、IPAは70を超えることもあり、より苦味が強く感じられることが多いです。APAはその分、口当たりが軽やかで苦味も控えめ。爽やかで親しみやすい飲み口が魅力です。ホップのフレーバーは、柑橘や松のようなすっきりとした香りが中心で、IPAが強調するトロピカルや樹脂感、ダンクなニュアンスとは異なります。一方、イングリッシュペールエールはモルト主体の味わいが特徴で、ファグルやイースト・ケント・ゴールディングスといった伝統的なホップが、アーシーでハーバルな香りを添えています。また、炭酸が控えめでボディも柔らかく、全体的に滑らかでまろやかな印象です。
APAから始まった
アメリカン・ペールエール(APA)は、1970〜80年代にアメリカで巻き起こったクラフトビール革命の中で、象徴的なスタイルとして誕生した。大量生産のラガービールが市場を支配していた時代にあって、APAは風味と個性を重視した新たな選択肢として登場し、鮮烈なインパクトを与えた。1978年に自家醸造が合法化されると、創造性の波が広がり、アマチュアからプロの醸造家までが新たな技術や原料を試しながら、このスタイルの進化をさらに加速させた。APAらしさを形づくったのは、アメリカ産ホップの台頭。中でも、グレープフルーツやフローラルな香りをもつホップが、このスタイルに鮮やかな個性を与えた。こうした表現力豊かなホップのキャラクターは、クリーンなモルトベースとクリスピーな後味と組み合わさり、バランスと親しみやすさを兼ね備えたビアスタイルとしての地位を築いていった。やがてAPAは、単なるスタイルを超えて、創造性と大胆さの象徴となり、現代のクラフトビール・ムーブメントの礎となった。その精神は今も受け継がれ、表現力・革新性・風味を追求する醸造家たちにインスピレーションを与え続けている。
APAには何が合う?
アメリカン・ペールエールは、バランスの取れた味わいで、気軽な料理から本格的な一皿まで幅広くマッチする万能タイプのビールです。APAのほどよい苦味は、バッファローウィングやタコス、カレーといったスパイシーな料理とも好相性。ホップの苦味が辛さを和らげ、口の中をすっきりとリフレッシュしてくれます。バーベキュー好きには、APAの爽やかな柑橘系の香りが、グリルした肉やプルドポークのスモーキーで濃厚な風味と心地よいコントラストを生み出します。サーモンやエビ、ホタテなどのシーフードにもぴったり。柑橘系ホップのキャラクターが、マリネに使われるレモンやライムのような爽やかさを添え、料理の味を引き立てます。ベジタリアン料理なら、サツマイモや芽キャベツなどローストした野菜と合わせるのがおすすめ。モルトの自然な甘みが、キャラメリゼされた野菜の風味と絶妙にマッチします。そして実は、ジンジャーブレッドや柑橘系タルトなど、スパイスの効いた軽めのデザートにもAPAはよく合います。明るく爽やかな味わいが甘さを引き締め、意外なペアリングの楽しさを教えてくれます。
なぜAPAが特別なのか?
アメリカン・ペールエール(APA)は、現代のクラフトビール文化の礎となったスタイルであり、醸造史の転換点を象徴する存在でもあります。その特徴である大胆なホップの香味と絶妙なバランスは、20世紀半ばに主流だった淡白で大量生産型のラガーとは一線を画し、クラフトビールに新たな道を切り開きました。APAは、カスケードホップやペールモルトといったアメリカ産の原料を活かすことで、世界中の醸造家にインスピレーションを与えました。地元の素材に目を向け、それぞれの土地のペールエールが生まれていったのです。また、新鮮で風味豊かなビールを求める消費者の嗜好を育て、クラフトビール市場の拡大にも大きく貢献しました。APAの影響は、アメリカンIPAやセッションIPA、さらにはホップを前面に打ち出したラガーなど、さまざまなスタイルの発展にも波及しています。そのシンプルさと応用のしやすさから、ホームブルワーに親しまれる一方で、今も多くのブルワリーで主力商品としてラインナップされ続けています。革新性、創造性、そして“味のあるビール”の復活を象徴するAPAは、今なお世界のクラフトビール文化に影響を与え続けています。